版木復刻 西宮神社「えびす大神(西宮神影)御神影札」

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江戸時代より全国の人々に頒布されるえびす様の御神影札

兵庫県西宮市にある西宮神社につたわるえびす大神(西宮神影)御神影札版木の新調復刻をご依頼いただきました。

西宮神社は、福の神として崇敬されているえびす様をおまつりする神社の総本社として知られています。正月・十日えびすには、商売繁盛・家内安全を願う大勢の参拝者で賑わいます。

今回、制作をご依頼いただいた版木は、毎年10月に斎行される御神影頒布始祭を皮切りに、西宮神社が全国に配札される神様の姿を写したお札「おみえ(御神影)」のひとつ、えびす大神の御神影札。これまで使用されてきた版木の復刻ではなく、新たな版木の作成をとのご依頼を受け、頒布時期が違う古御神影札をお預かりし版下絵を作成しました。。古御神影札には経年劣化による虫喰いのあとや墨摺りの不鮮明な箇所が見受けられたため、竹笹堂の彫師(絵師も兼ねる)が描かれた線を丁寧に読み取り、脈々と受け継がれてきた御神影札を作画、彫刻しました。

版木が現存しなくとも、御札そのものからの復刻も可能

古御神影札から緻密な線を描きとり作画した版下絵

絵師は原画の筆の強弱などの表現も巧みに描く

緻密な線や表情を正確に彫刻し、ふくよかなえびす様のお姿が蘇る

摺りやすいように見当をつける。墨摺りや版木の保存などの指南書をご準備

概要

内容西宮神社「えびす大神(西宮神影)御神影札」版木 復刻
作者不明
原本制作時期不明
サイズタテ約37cm×ヨコ約27cm×厚さ約2.5cm(版木)
作業内容山桜板 単色墨摺1版1枚/版下作成・版木彫刻・見本摺り・奉納摺り
制作期間約3ヶ月

西宮神社

兵庫県西宮市社家町に鎮座する神社。主祭神は、えびす大神(蛭児大神)。
西宮神社は 、全国に約三千五百ある福の神「えびす大神」を祭る神社の総本社。創建の年代は定かではないが、平安時代の文献にすでに「えびす」の名が記されている。江戸時代には庶民にも広く信仰されるようになり、現在も商売繁盛の神様「えべっさん」として親しまれている。

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