古版木摺り 藪原神社所蔵「御神札」木版画

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木曽地域の守り神の御神札の数々

長野県木曽郡にある藪原神社所蔵の御神札古版木の摺りをご依頼いただきました。

藪原神社は、天武9年(680)、日本書紀の編纂の詔を受けた美濃王(みののおおきみ)が天武天皇の勅使として信濃国を巡った際に、熊野の神々を勧請して創建されたのが始まりです。

今回ご依頼いただいた版木は、藪原神社で古くから授与されていた御神札をはじめ、周辺地域の氏神神社・産土神社から託された御神札があわせて120以上あり、版木の修復と摺りを進めています。

地域の特性が見られる御神札

「藪原神社 鎮火祭御璽」御神札
火災を防ぐ神事の御札

版木の修復
長年の使用により墨が固着した版木は、丁寧に除去作業を行い、元の姿に戻す

概要

内容藪原神社所蔵 「御神札」古版木 摺り
作者不明
原本制作時期不明
サイズタテ約10cm×ヨコ約3cm〜(版木)
作業内容山桜板 単色墨摺1版1枚/摺り
制作期間継続中

藪原神社

長野県木曽郡木祖村に鎮座する神社。主祭神に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまのをみこと)、事解男命(ことさかのをみこと)が祀られている。天武9年(680)、日本書紀の編纂の詔を受けた美濃王(みののおおきみ)が天武天皇の勅使として信濃国を巡った際に、熊野の神々を勧請して創建された。社名は、創建以来、「熊野社」と称せられ、中世には「熊野大権現」のち「熊野大神宮」と社名を改称、さらに明治4年(1871年)に現在の社名に改称された。

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