古版画・古版木の修復

大切な古版画・古版木を修復して次世代へ

木版印刷の技術保存、そして新たな発展を目指し古版画・古版木の調査と修復を行なっています。

調査が必要な際には、明治より続く木版画工房「竹中木版」が展開する竹中木版印刷所の長年培われた職人の知識に加え、美術館・博物館や、大学、各種研究機関と協力して分析調査を行い、幻となった技術を残された古版画・古版木から読み取ります。

使用されず眠ったままとなった版木や木版画の用途、内容、価値などを調査し、修復可能なものは独自の技術を持って当時の状態を再現。丁寧に作られた版木は定期的にメンテナンスや修理を行い、正しい方法で保存することで何代にも渡って受け継がれます。

仏画・御札・文字の木版画など、木版であれば材質・サイズ・年代問わずご対応させて頂きます。ご希望の場合には出張調査もお受けいたします。

版木について

木版印刷は、木材を使用した世界的にも古くから続く印刷方法です。印刷原版は「版木(はんぎ)」とよばれ、日本では主に山桜を用いて制作します。使用されないまま長く保管されていたり、メンテナンスが行われていない版木は、保存環境によって劣化や様々なトラブルが発生し、多くの貴重な版木を摺ることが難しい状態になっています。

ご相談をいただく症状

欠け
凸部分の一部が削れて欠けた

墨づまり
墨が表面に固まって取れない

摩耗
表面がすり減って図がぼやける

紛失
版木一式のうち一部が足りない

その他症状も何なりとご相談くださいませ。

※虫食いによる欠損については、現在、技術の研究中のため内容によっては承れません。あしからず、ご了承くださいませ。

古版画・古版木の修復のために
版木の摩耗、顔料による侵食など、その状態を見極めるべく、古来の技術に科学的見地もプラスして総合的に解決方法を見つけ出すため、有識者との意見交換を重ね、数多くの古版画や文献を研究しています。

修復不可能な木版画の復刻
木版画は「木」と「紙」を基本とするため、経年劣化による欠損は避けられません。修復が難しい古版画は、当時の木版印刷技術を再現して新しく作り直します。

修復の流れ

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まずはお問い合わせ

下記よりお問い合わせ下さい。内容を確認の上、担当よりご連絡いたします。

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ご依頼カルテ作成

版木・版画の保存状態や来歴をお伺いし、ご依頼カルテを作成します。

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版木・版画をお預かり

お持ち込み、郵送等によって弊社で版木・版画をお預かりします。

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期間・料金のお見積り

観察期間を頂戴し、修復の程度・期間・料金のお見積りをお伝えします。

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調査

弊社にて対応、または研究機関と連携し、本来の姿、用途などを探ります。

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修復

状態や数量によって数週間から1年以上の修復・調査を経て完成させます。

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納品

修復品とその見本摺り、調査報告書を同梱して納品します。

修復の事例

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